STYLIST _ 01
吉野誠
MAKOTO YOSHINO
1977年生まれ。千葉県出身。メンズファッション誌や広告、ブランドビジュアルで活躍。ドレスやモード、カジュアルを自在にミックスする大人のスタイリングで業界内外から高い評価を受けており、その感性は常に注目を集めている。
FALL & WINTER 2025 MENS COLLECTION
Brooks Brothersがイチオシする
今季の新作アウターウェアを
メンズファッション業界で活躍する
スタイリスト4名が
それぞれの感性でコーディネート。
伝統と革新が交差する最旬のアイテムと
着こなしのポイントを
ざっくばらんに座談会形式で
語っていただきました。
STYLIST _ 01
MAKOTO YOSHINO
1977年生まれ。千葉県出身。メンズファッション誌や広告、ブランドビジュアルで活躍。ドレスやモード、カジュアルを自在にミックスする大人のスタイリングで業界内外から高い評価を受けており、その感性は常に注目を集めている。
STYLIST _ 02
DAISUKE ARAKI
1976年生まれ。群馬県出身。1997年に熊谷隆志氏に師事。2001年に独立し、以後メンズファッション誌、ミュージシャン、俳優、ブランドのルックブック等を幅広く手掛ける。米国文化への造詣も深く、その世界観を独自に解釈し発信している。
STYLIST _ 03
AKIHIRO SHIKATA
1982年生まれ。京都府出身。メンズドレス業界で随一の人気を誇る実力派。豊富な服飾の知識と独自の美的感覚から生み出される洗練されたスタイリングで、世代を問わず絶大な支持を得ている。常に伝統と確信の調和を追求し続ける。
STYLIST _ 04
NAOKI IKEDA
1977年生まれ。長野県出身。坂井達志氏に師事し、2000年に独立後は、雑誌、広告、カタログ等のビジュアル制作で活躍。2005年にNYCに一年間留学し、後のアメトラの流行を体感。時代感覚を鋭く捉えた提案力にも定評がある。
SELECT
MUST BUY ITEM
¥176,000INC.TAX
ULSTER COAT
¥176,000
INC.TAXSWEATER [ivory]
¥37,400
INC.TAXSWEATER [beige]
¥42,900
INC.TAXSHIRT
¥31,900
INC.TAXPANTS
¥35,200
INC.TAXCAP
¥8,800
INC.TAXSHOES
¥61,600
INC.TAX
吉野
今季のラインナップの中で一番“大人っぽい”と感じたのが、このヘリンボーンのアルスターコート。着丈の長さも絶妙で、ドレスにもカジュアルにも触れられるアイテムだなと。
池田
ヘリンボーンのアルスターコートは重厚なイメージだけど、この着丈なら長めのピーコートだと思えば着こなしやすそう。
四方
名前のあるモデルや定番ではなくても、存在感で選ばれる。そこも、ずっと伝統と革新のなかで進化を繰り返してきた、Brooks Brothersの魅力ですよね。
荒木
ヘリンボーンはそもそもクラシックで野手溢れる織り柄だけど、Brooks Brothersが仕立てるとエレガントなムードになる。やっぱりそういうところが、昔からアメリカの東海岸のエリートたちに愛されてきた所以なんだろうね。
四方
そんなアルスターコートを使ったコーディネートがコチラですね。柄をいろんなところで使っているのにもかかわらず、大人っぽく仕上げてきましたね。
吉野
そうそう。グレーとブラウンを基調に、落ち着いたトーンでまとめたんだよね。抑えた色合いでリッチ感を出すイメージ。
池田
大人っぽいベージュやグレーのグラデーションに少しの白や茶がメリハリを与えてくれていますね。
荒木
柄を使いつつも、全体の色数を絞ることでシックに収めているのが、さすがだね!
吉野
このコートって、スコットランド原産のハリスツイードを使用しているんだって。だから、ヘリンボーンが味わいたっぷりで、タッチも荒々しいのよ。
荒木
重厚感のあるウールで仕立てられていて、昔のBrooks Brothersらしい堅牢さを感じるよね。
池田
立体感のある生地で存在感たっぷりだけど、しなやかな襟のロールの仕立てなどさすがの仕上がり。
四方
さらにバックベルトなどのディテールも効いていて、クラシックさと実用性のバランスが取れているのも魅力ですね。
吉野
さっき四方くんが言ってくれたように、柄をいろんなところで使っている分、色数を絞っているんだよね。ビジネスエグゼクティブの休日の装いを意識してみました。
池田
伝統を守りつつ進化しているBrooks Brothersの“今”が体現されているムードがいいですね。
荒木
Brooks Brothersのアイテムで組むと、素材感や仕立ての良さでリッチさが自然に出てくるね。馬柄のニットも遊び心があってナイス!
吉野
成功者って馬主も多いからね。
四方
……。それはさておき、実際に着てみてもシルエットがきれいで、ドレス寄りにもカジュアル寄りにも振れる柔軟さがあるのは揺るぎない事実でしょうね。
SELECT MUST BUY ITEM
¥176,000INC.TAX
profile _ 吉野誠 _ 1977年生まれ。千葉県出身。メンズファッション誌や広告、ブランドビジュアルで活躍。ドレスやモード、カジュアルを自在にミックスする大人のスタイリングで業界内外から高い評価を受けており、その感性は常に注目を集めている。
荒木大輔 _ 1976年生まれ。群馬県出身。1997年に熊谷隆志氏に師事。2001年に独立し、以後メンズファッション誌、ミュージシャン、俳優、ブランドのルックブック等を幅広く手掛ける。米国文化への造詣も深く、その世界観を独自に解釈し発信している。
四方章敬 _ 1982年生まれ。京都府出身。メンズドレス業界で随一の人気を誇る実力派。豊富な服飾の知識と独自の美的感覚から生み出される洗練されたスタイリングで、世代を問わず絶大な支持を得ている。常に伝統と確信の調和を追求し続ける。
池田尚輝 _ 1977年生まれ。長野県出身。坂井達志氏に師事し、2000年に独立後は、雑誌、広告、カタログ等のビジュアル制作で活躍。2005年にNYCに一年間留学し、後のアメトラの流行を体感。時代感覚を鋭く捉えた提案力にも定評がある。
SELECT
MUST BUY ITEM
¥286,000INC.TAX
DUFFLE COAT
¥286,000
INC.TAXSHIRT
¥31,900
INC.TAXT-SHIRT
¥11,000
INC.TAXSWEAT PANTS
¥16,500
INC.TAXSHOES
¥61,600
INC.TAX
荒木
いろんなアウターがあるなかで、個人的に去年くらいからずっと気になっていたのがダッフルコート。だから今回のも、気分にぴったりハマった一着なんだよね。
四方
確かに、ここ最近ダッフルって注目されていますよね。荒木さんが選んだのはちょっと意外でしたけど、“気分”っていうのはすごくわかります!
吉野
しかも色がいい。パープルって今季のトレンド感もあるし、実際に街でも映えそう。
池田
ヘリンボーンの表情がトラディショナルで良いですね。
荒木
そんな気分の一着には、インナーにはあえてストライプのボタンダウンシャツを合わせたんだよね。ダッフルのカジュアルさに、シャツで上品さをプラスするイメージかな。
吉野
そこがポイントですよね。単純にカジュアルに振るんじゃなくて、シャツを効かせてバランスを取っている。
池田
色合わせや小物使いのカジュアルさが好きですね。
四方
そうですよね。まさに塩梅が絶妙。ともすると学生っぽくなりがちなアイテムなのに、リラックス感はありつつしっかり大人っぽく仕上がっているのが見事ですね。
荒木
このダッフルは90年代に展開されていたモデルのリバイバル。サイズ感は程よくたっぷりとしていて、さらに当時の素材を同じ織機を使って忠実に再現して作られていんだって。だからクラシックなのに新鮮なの。
四方
英国のマラリウス社が世界に数台しか現存しない旧式織機でゆっくりと織った、三層構造のカットパイルヘリンボーンのシリーズですよね。生地の風合いも含め、すべてがすごく好みです。
吉野
厚みがあるけど重すぎず、上質な生地感。着たときの存在感も格別なのよ。
池田
重くなりかねないパープルを絶妙な軽さで見せているのがうまい。
四方
ダッフルのカジュアル感に、ストライプシャツを差し込むことで“らしさ”と“品”の両方が出ていました。
吉野
やっぱり生地がいいからこそ、シンプルな合わせでも大人っぽく仕上がるんだよね。
荒木
Brooks Brothersらしいクラシックな空気を残しつつ、今の気分にフィットする仕上がりになったんじゃないかな。
SELECT MUST BUY ITEM
¥286,000 INC.TAX
profile _ 吉野誠 _ 1977年生まれ。千葉県出身。メンズファッション誌や広告、ブランドビジュアルで活躍。ドレスやモード、カジュアルを自在にミックスする大人のスタイリングで業界内外から高い評価を受けており、その感性は常に注目を集めている。
荒木大輔 _ 1976年生まれ。群馬県出身。1997年に熊谷隆志氏に師事。2001年に独立し、以後メンズファッション誌、ミュージシャン、俳優、ブランドのルックブック等を幅広く手掛ける。米国文化への造詣も深く、その世界観を独自に解釈し発信している。
四方章敬 _ 1982年生まれ。京都府出身。メンズドレス業界で随一の人気を誇る実力派。豊富な服飾の知識と独自の美的感覚から生み出される洗練されたスタイリングで、世代を問わず絶大な支持を得ている。常に伝統と確信の調和を追求し続ける。
池田尚輝 _ 1977年生まれ。長野県出身。坂井達志氏に師事し、2000年に独立後は、雑誌、広告、カタログ等のビジュアル制作で活躍。2005年にNYCに一年間留学し、後のアメトラの流行を体感。時代感覚を鋭く捉えた提案力にも定評がある。
SELECT
MUST BUY ITEM
198,000INC.TAX
TYPE A-2
LEATHER JACKET
¥198,000
INC.TAXSHIRT
¥24,200
INC.TAXPANTS
¥53,900
INC.TAX11/5展開予定
OTHER ITEMS
STYLIST’S OWN
OTHER ITEMS STYLIST’S OWN
四方
A-2ブルゾンって、男らしいラギッドな空気感が魅力ですよね。でも今回は、その武骨さをどう“品”に変換できるかに挑戦したかったんです。
吉野
わかる。クラシックなパンツやタイドアップのスタイルと合わせたときに、どんな化学反応が起きるか? それってスタイリングの醍醐味だよね。
荒木
Brooks Brothersが持つ伝統的な要素と、A-2の無骨さ。このミックス感も今っぽいよね。
池田
オーセンティックなディテールに少し赤みがかった茶の色合いにモダンさを感じる。
四方
ポイントは、全体をワントーンでまとめたことですかね。靴からシャツまで色を揃えて大人らしい印象にしつつ、ブルゾンの存在感を際立つようにしてみました。
池田
レザーに対してベタにいくならチノパンのところを、五十嵐トラウザーズのベルトレスパンツにすることでドレス要素が加わり、一気に大人の装いになっていますね。
荒木
ストールもポイントだね。茶系でまとめて、しかも長め。動きが出ることで、ブルゾンに“色気”が宿る。
吉野
まさにドレスミックスの今っぽさが伝わってくるスタイル。やるね〜。
四方
このA-2の一番の魅力は、やっぱりラムレザーならではの軽さと柔らかさ。ミリタリーウエア然とした重厚感はなく、ソフトな着心地。だから、クラシックなパンツとも自然に馴染むんです。
荒木
襟元の表情もいい。顔まわりを引き締めるから、ブルゾンでも品よく見えるよね。
吉野
Brooks Brothersって歴史のあるブランドだけど、毎シーズン“攻め”の要素を入れてくる。だからこういうアウターが生まれるし、コーディネートの幅も広がるんだよね。
池田
ベージュのスラックスというのが新鮮。ドレスパンツでも、少しだけカジュアルという塩梅が絶妙な立ち位置。
吉野
小物の足し引きで上品にも色気にも振れる。その自由度の高さが魅力だよね。
荒木
ブランドの進化を感じつつ、自分のスタイリングにも新しい可能性をくれる。そういう意味でも100点満点。
四方
諸先輩方にお褒めいただき、伝統と革新の両方を体現するスタイリングになったと、自画自賛させていただきます!
SELECT MUST BUY ITEM
¥198,000 INC.TAX
profile _ 吉野誠 _ 1977年生まれ。千葉県出身。メンズファッション誌や広告、ブランドビジュアルで活躍。ドレスやモード、カジュアルを自在にミックスする大人のスタイリングで業界内外から高い評価を受けており、その感性は常に注目を集めている。
荒木大輔 _ 1976年生まれ。群馬県出身。1997年に熊谷隆志氏に師事。2001年に独立し、以後メンズファッション誌、ミュージシャン、俳優、ブランドのルックブック等を幅広く手掛ける。米国文化への造詣も深く、その世界観を独自に解釈し発信している。
四方章敬 _ 1982年生まれ。京都府出身。メンズドレス業界で随一の人気を誇る実力派。豊富な服飾の知識と独自の美的感覚から生み出される洗練されたスタイリングで、世代を問わず絶大な支持を得ている。常に伝統と確信の調和を追求し続ける。
池田尚輝 _ 1977年生まれ。長野県出身。坂井達志氏に師事し、2000年に独立後は、雑誌、広告、カタログ等のビジュアル制作で活躍。2005年にNYCに一年間留学し、後のアメトラの流行を体感。時代感覚を鋭く捉えた提案力にも定評がある。
SELECT
MUST BUY ITEM
72,600INC.TAX
DOWN JACKET
¥72,600
INC.TAXSWEAT SHIRT
¥17,600
INC.TAXOTHER ITEMS
STYLIST’S OWN
池田
今季のアウターのなかで一番“コレだ!”と思ったのが、このコーデュロイのダウンだったんです。形もよくて、チョコレートブラウンのカラーリングも大人っぽくて着やすいかなって。
吉野
ダウンなのにコーデュロイっていう組み合わせが面白い。ナイロンのテカっとした質感じゃなくて、落ち着いた雰囲気になる。
荒木
ブラウンっていうのが絶妙だと思う。ブラックだと重くなりすぎるけど、これなら都会的な軽さが出る。
四方
他に特徴を盛り込まず、あえてシンプルにしているのもいいですよね。そこに“今っぽさ”を感じます。
池田
合わせはシンプルにしました。インナーはオーセンティックなグレーのスウェットと白のサーマルに、下は色落ちしたデニム。清潔感を意識しています。
吉野
あえてラガーシャツなどを入れず、すっきりさせたのがポイントですよね。ちょっと前のノームコアっぽいけど、どちらかというと今の“クワイエット”な雰囲気に近い。
四方
都会的で多くを語らないお洒落、みたいなニュアンスがありました。タンブラーとか、日常使いする小物とも馴染む感じがいいですね。
荒木
足元は黒のスウェードブーツを合わせているね。あえて黒で締めて全体のバランスを整えているところもさすが!
池田
一番惹かれたのは、やっぱり“素材”ですね。ワイド&ショートというフォルムに、コーデュロイのカントリー感が加わることで、逆に都会的に見えるんです。
吉野
形はオーソドックスなダウンなのに、素材で一気に印象が変わる。その振れ幅がいいですよね。
荒木
色も大人っぽい。黒より柔らかく、軽さが出て、ジーンズやスウェットに合わせても重くならない。
四方
ミニマルなデザインだからこそ、素材感が主役になる。シンプルさを武器にできる一着だと思います。
池田
シンプルに合わせても成立するのは、このダウン自体に存在感があるから。余計な装飾はいらないんです。
吉野
誰もが持っているワードローブにスッと馴染むのに、ちゃんと洒落て見える。そこが強みですね。
四方
都会的で清潔感がありながら、どこかリラックスして見える。街の風景に良い意味で溶け込んでいる様子が、容易に想像できます。
荒木
Brooks Brothersらしいオーセンティックさと、現代的な“静かなラグジュアリー感”。その両方を感じるスタイリングになっているよね。
SELECT MUST BUY ITEM
¥72,600 INC.TAX
profile _ 吉野誠 _ 1977年生まれ。千葉県出身。メンズファッション誌や広告、ブランドビジュアルで活躍。ドレスやモード、カジュアルを自在にミックスする大人のスタイリングで業界内外から高い評価を受けており、その感性は常に注目を集めている。
荒木大輔 _ 1976年生まれ。群馬県出身。1997年に熊谷隆志氏に師事。2001年に独立し、以後メンズファッション誌、ミュージシャン、俳優、ブランドのルックブック等を幅広く手掛ける。米国文化への造詣も深く、その世界観を独自に解釈し発信している。
四方章敬 _ 1982年生まれ。京都府出身。メンズドレス業界で随一の人気を誇る実力派。豊富な服飾の知識と独自の美的感覚から生み出される洗練されたスタイリングで、世代を問わず絶大な支持を得ている。常に伝統と確信の調和を追求し続ける。
池田尚輝 _ 1977年生まれ。長野県出身。坂井達志氏に師事し、2000年に独立後は、雑誌、広告、カタログ等のビジュアル制作で活躍。2005年にNYCに一年間留学し、後のアメトラの流行を体感。時代感覚を鋭く捉えた提案力にも定評がある。
PAGE TOP