How to Tie a Tie

The top four tie knots everyone should know.

代表的な4つのネクタイの結び方

初めてネクタイを結ぶ方や、少し気分を変えたいという方にも、
知っておくべき3つのネクタイの結び方と、セルフボウタイの完璧な結び方を、
イラスト付きの手順と動画でご紹介いたします。

The Four-in-Hand Knot
フォアインハンドノット

プレーンノットとしても知られるフォアインハンドノットは、手軽に結べて、やや非対称の結び目が特徴の最もポピュラーな結び方です。ボタンダウンやフォワードポイントのような襟の開きが小さく、襟先が長いカラーと相性がよく、特別なフォーマルシーンを除き、ビジネスシーンをはじめあらゆる場面にふさわしいといえるでしょう。初めてネクタイを着用される方にもおすすめの結び方です。

  1. 大剣(太い方)を左に、そして小剣(細い方)を右にします。
  2. 左側の大剣を右側の小剣の上に交差させます。
  3. 大剣を、小剣の下側を通して左身頃へ持ってきます。
  4. 大剣をもう一度反対側へ交差させます。
  5. 大剣を首まわりのループに下から通します。
  6. 手前のループに大剣を通し、下に引っ張ります。
  7. 結び目を締め、ディンプルの形を整えます。

The Half Windsor Knot
ハーフウィンザーノット

ハーフウィンザーノットは、フォアインハンドよりもフォーマルな機会に用いられ、ビジネスや結婚式などのほとんどのセミフォーマルなシーンにふさわしい結び方です。結び目がそれほど大きくないため、ボタンダウン、フォワードポイント、スプレッドなど、様々なカラー(襟)と相性がよく、また結び方も比較的容易に習得できます。

  1. 大剣(太い方)を左に、そして小剣(細い方)を右にします。
  2. 大剣を小剣の上に交差させます。
  3. 首回りのループに、大剣を下から通します。
  4. 大剣を下に引き、右身頃の方に持ってきます。
  5. 大剣を、小剣の下を通して左身頃の方へ持っていきます。
  6. 大剣を真ん中に持ってきて、巻き付けて結び目をつくります。
  7. 大剣をループに通します。
  8. 大剣の先端を持ち、結び目に通して下に引っ張ります。
  9. 結び目を締め、ディンプルの形を整えます。

The Windsor Knot
ウィンザーノット

ウィンザーノットはフルウィンザーとも呼ばれ、人気の高いクラシックな結び方のひとつです。他の結び方に比べて結び目が大きく、左右対称であるため、ウィンザーノットを習得するには練習が必要です。その清潔でエレガントな印象から、フォーマルまたはセミフォーマルなシーンにふさわしい結び方です。また、ワイドカラーのシャツとの相性がよく、ドレスアップしたい時にもおすすめです。

  1. 大剣(太い方)を左に、そして小剣(細い方)を右にします。
  2. 大剣を小剣の上に交差させます。
  3. 首回りのループに、大剣を下から通します。
  4. 大剣を下に引き、右身頃の方に持ってきます。
  5. 大剣を、小剣の下を通して左身頃の方へ持っていきます。
  6. 首回りのループに、大剣を上から通します。
  7. 左から大剣をループに巻き付け、結び目をつくります。
  8. 首回りのループの裏側から、大剣を通します。
  9. ゆるくできた結び目に大剣を通して引っ張ります。
  10. 結び目を締め、ディンプルの形を整えます。

完璧なディンプルをつくるには

ネクタイの結び目に完璧なディンプル(くぼみ)をつくるには、練習が必要です。しかし、見事に結ばれたネクタイから生まれる自信のためであれば、努力する価値があります。
完璧なディンプルをつくるには、親指と中指でネクタイをつまんでひだをつくり、人差し指で崩れないように固定しながらネクタイを締めてください。こうすれば綺麗なディンプルをつくることができます。

ネクタイの結び方を習得するために

ネクタイの結び方を習得するには忍耐が必要です。習得したと感じるまでには、何度か練習する必要があるでしょう。そこでアドバイスです。つい気に入った結び方ばかりを選択しがちですが、ご紹介したネクタイの結び方をすべて習得して、装いの幅を広げてみましょう。ウィンザーノットは特別なときに、フォアインハンドノットは日常使いがおすすめです。これらの結び方のいずれかを選べば、まず間違いはありません。
もうひとつ忘れてはいけないのが、顔の輪郭と相性のよい結び方があるということです。例えば、丸顔の方には結び目が小さめのフォアインハンドが合いますし、面長の方には結び目が大きいウィンザーやハーフウィンザーノットが合うでしょう。

The Bow Tie
ボウタイ

ボウタイは、それ自体が特別な存在です。上品で誇り高く、大胆さの証明でもあります。ボウタイを正しく結ぶ方法を学ぶことは人生において必要なスキルであるばかりか、紳士としての通過儀礼でもあります。定番のネクタイよりも注目度が高まるボウタイは、ファッションアイコンであり、またプレッピースタイルには欠かせないアイテムです。ボウタイの結び方を習得して、ワードローブに加えてみてはいかがでしょう。

結び始める前に:
ボウタイを首回りよりも1/4インチ(約0.6cm)から1/2インチ(約1.3cm)長く調整してください。

  1. ボウタイの一方を約4cm長くして、首にかけます。
  2. 長い方を短い方の上に交差させます。
  3. 長い方を短い方の下にくぐらせ、首回りのループに下から通します。(長い方はしっかりと引っ張り、肩にかけておきます)
  4. 短い方を真ん中から折ってドレープ部分に寄せ、リボンの形をつくります。
  5. もう一方をリボンの真ん中に持ってきます。
    1. ここからが難しいところです。リボン型の両端を前方でつまみ、首まわりのループが見えるようにします。
  6. ぶら下がっている方をリボン型に折りたたんでループに通します。これでほぼ完成です。
  7. 輪になっている部分を同時に引っ張ります。
  8. 輪になっている方とそうでない方を交互に引っ張り、リボンの大きさが均等になるように調整します。

エレガントにボウタイを取り入れるには

上質なファッションが持つパワーには大きな責任がともなうとよく言われますが、ボウタイを正しく結んで着用することも決して例外ではありません。緩んだ結び目や、大きかったり斜めに傾いたりするボウタイでは、すべてが台無しになってしまいます。
また、他のアイテムとの調和も考える必要があります。例えば、ボウタイの柄が派手な場合は、控えめで落ち着いた色や柄のシャツを合わせた方がよいでしょう。全体の色や柄が派手すぎて、自分だけが浮いてしまい、悪い意味で注目を集めてしまうかもしれません。
ボウタイの生地は、春から夏にかけてのカジュアルなシーンではコットン素材がおすすめ。ドレスアップしたい場合はシルク素材が適しています。