> スペシャルコンテンツ > Dress Right Vol.1 基礎 1


「スーツは、人間の第二の皮膚である」という名言がありますが、良いスーツを定義するなら、体に合っていること、と言えます。良いスーツは肩にちゃんとのって着心地がいい。着たとき、肩に重みがかかってはダメなんです。じつは、背中心*に重みがかかるようにバランスがとれているスーツが、軽く感じて着心地がいいのです。そうでないと肩が重くて疲れてしまう。肩にかちっとのっていて、しかも背中心に重みがかかるスーツは軽く感じるものです。
※背中心・・・背中の中心を縫い合わせている縫い目の位置。バランスよく重心がかかるのは第七頚椎のあたり。
また、良いスーツにはアームホールに適度なゆとりがあって、肩をしっかり包み込む構築感があります。そのためどんなに動いても衿が抜けることがない。そして、私どもでは首筋から背中にかけての部分をノボリと言いますが、ここがシワなくまとまっているのが体に合っている証で、見た目にもきれいですね。さらに、良いスーツは、胸にしっかりとボリューム感があるように見えるものです。また、裾が外側にそらないことを着回しが落ち着いていると言いますが、これも大切です。良いスーツはこのように、縫製やプレスなど見えないところの工程に裏打ちされているんですね。ちなみにブルックス ブラザーズのスーツは着やすいと言われますが、型くずれしないのも特徴です。
スーツをきれいに着こなすポイントとは、自分の体に合ったサイズのものを選ぶことです。自分の体型をカバーしようと、痩せた方が大き目のスーツを、あるいは太目の方が細身のものを着るのでは、むしろ体型が強調されて逆効果ですし、何よりだらしなく見えてしまいます。サイズ選びのポイントをご紹介すると、
基本的に、これらを目安にしていただくといいかと思います。スーツから見えるシャツの衿と袖の長さは均等ですときれいですし、上着丈は総丈(背中心から床まで)のおよそ2分の1だとバランスがいい。足や腕が長いために着丈や袖丈が短くなると、どうしてもバランスが悪くなってしまいます。いちばん大切なのは全体のバランスですね。
スーツは基本的には、フォルム、色を含め、いかなる状況においても対応できる、ベーシックなスタイルを選ぶことが第一条件ですね。変化をつけるのはネクタイの役目。ベーシックなスーツであれば、ネクタイを替えることによって印象を変えることができます。ネクタイは演出の小道具と言えるでしょう。スーツがベーシックでないと、それ自体が主張して、せっかくの演出ができません。
色柄はソリッド(無地)、ネイビーとグレーのダークカラーが基本です。無地以外ではストライプ。それもピンストライプなどがおすすめです。もう少し遊んでみたいというのであれば、グレーだったらライトグレー、ネイビーなら色のついたピンストライプが入っているものなどがいいかと思います。ちなみに、私どもブルックス ブラザーズのスーツは基本的にベーシックで、色を控えめにおさえていますので着回しがききますし、流行に左右されず、長くご着用いただけます。