> スペシャルコンテンツ > Dress Right Vol.2 基礎 2


ドレスシャツ、いわゆるビジネスで着るシャツは、カラダとスーツの間でスムースな動きを担う存在。動きやすさが何より大切です。ひとくちにシャツといっても、たとえばイタリアとアメリカとではシャツの作りが根本的に違いますが、アメリカのシャツに関して言いますと、ゆったりしたフィットのデザインのシャツが代表的です。ゆったりしていて着丈が長く、裾の前と後ろが大きくカーブを描いた作りで、パンツのなかできちんとおさまる。しっかり身を包んで着心地がよく、どんなに動いても、着崩れることがないですね。
良いシャツはアームホールが直線ではなく、大きく弧を描くように立体的に縫われています。私どもでは肩のいせ込みが深いと言いますが、それによって、肩の動きが滑らかになり、着心地がいいのです。細部にも様ざまな配慮がなされており、たとえばブルックス ブラザーズのシャツは、袖口が時計に当たらないよう、カフス部分の作りがゆったりしています。また、剣ボロと言う袖先の開きの部分が長いのも、動きやすさを考えた作りのひとつでしょう。さらに、前身頃と後ろ身頃の縫い合わせの端を巻き込んで縫う“本巻き縫い”の幅が細く、見た目がきれいな上に強度もある。この“本巻き縫い”はアメリカではシングルニードルテーラリングと言い、ブルックス ブラザーズのシャツの大きな特徴になっています。
ディテールをチェックしてみると、改めて良いシャツとそうでないものの違いがお分かりいだだけるのではないかと思います。
ネックサイズが決まったら、スリーブサイズを選んでいきます。腕の長さだけを測るのではなく、身丈も含めた裄丈*で決めます。裄丈で選べば、袖はスーツの袖口から1〜1.5cmほど長く、というセオリーを守れるわけです。ちなみにブルックス ブラザーズでは、標準的なネックサイズにそれぞれ4段階のスリーブサイズをご用意しています。また、ベーシックラインではゆったりした「トラディショナルフィット」と細身の「スリムフィット」の2タイプのラインがあるので、ボディサイズも充実しています。さらに既成品のパターンを調整するパーソナルオーダーもありますので、サイズ展開は非常に豊富です。ブルックス ブラザーズのシャツは、どのような体型の方にもお召しになっていただけると言えるでしょう。
※裄丈・・・背中心の頚椎の位置から肩先の中心に沿って袖口までの長さ